こんにちは、海谷です。
9/24(日)にすみだアリーナで行われた選手権に来てくださった方々、本当にありがとうございました。リガーレの各カテゴリー、サポーターの雰囲気づくりや声援には毎試合驚かされます。
そんな中でしたが、結果は敗退。
サテライトが目指していた舞台には遠く及ばない場所で大会を終えることになってしまいました。
大きな目標であった大会を失い、それぞれいろんな思いを持っていると思いますが、やはりリガ―レヴィア葛飾の看板を背負っている以上は前に進むしかありません。
都3部優勝はもちろんのこと、少しでも選手として成長し、その先のトップ昇格・Fリーグという大きな舞台を目標に気合を入れなおしましょう!!!
さてここからは、恒例(?)の卒論の話へ。
僕の現時点の構想は、「贈与」の実践の場としてリガーレを捉えることができないか、というものです。
贈与とは一体何なのか、例えばこんな場面を想像してみましょう。
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(北海道の実家の近所にて)
Kさん「あら~俊ちゃん帰って来てたの!」
海谷「Kさん久しぶり!ついさっき空港ついて帰ってきたよ。これ、東京でおいしそうなお菓子見つけたからお土産ね。」
Kさん「あらありがとう~。お礼に煮卵たくさん作ってまた持ってくわね!」
海谷「いつもありがとう!あと姉がバイト先でもらった大量の野菜少しおすそ分けするね。毎年庭のサンチュいただいてるお返しにと思ってといて!」
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Kさんは、海谷家のお隣さん。
ちなみに煮卵はまじでおいしい。
伝えたい点は
・お互いになにかを贈り合っていること
・必ずしも等価交換でないこと
・贈る行為に時間差があること
・時間差があることで、関係性が持続していること。
・返礼をしなければならないこと
(もちろんそんな義務感でやり取りをしているわけではないが)
というような感じなのだが、僕はリガーレのクラブや選手とスポンサーとの間に、贈与の関係があるのではないかと考えた。
わかりやすいように、しばしば贈与の反対のものとして出てくる「交換」に触れてみる。
交換で一番わかりやすいのは、貨幣を用いた交換だろう。
ここでは、一方が提供するモノやサービスの価値に見合う金額を、もう一方が支払う。Kさんとのやり取りとは異なり、等価を前提としているし、両者の関係性は基本的に支払ったその場その一瞬で完結する。
これにスポンサーを当てはめて考えてみる。
もしスポンサーが交換という関係で成り立っていた場合、「企業はチームにお金を落とす/クラブはHPや練習着に企業名を載せる」のようなお互い等価とみなした契約に基づき、それをそのまま遂行する、といった感じだろうか。
(当然そんな発展の見込めないスポンサードの関係は今の世の中そうそうないだろうが)
しかしリガーレはそうでないと感じる。
例えば選手がSNSで企業について発信したり、試合会場で応援した後お互いの近況を報告し合ったり、単発バイトの募集をしてくれたり…
当然企業とリガーレはご近所付き合いではなく、自社利益の追求とクラブの存続を使命にしているため契約のもとドライにやり取りをしている部分もあるだろう。(ここは全くヒヤリングなどしていないため憶測で書いてます)ただ、僕が普段活動していて目にする上のようなスポンサーとの関係性は、やはり即時で終わるサポートではないし、贈与の関係に近いものなのではないかと感じる。
長々と書きましたが、現状はこんな感じです。
まだまだ勉強しなければ卒論は書けません。椅子に座ってられないことで名を馳せた海谷ですが、卒業に向けて頑張ります。
※これを機に「贈与」に興味を持った人は、ちゃんと自分で勉強するようにしてください。こんなふにゃけた海谷の文章ではなくマルセルモースが執筆した文章を読みましょう。
※リガーレではサポートしていただいている企業をパートナーと呼んでいますが、ここでは一般的に伝わりやすいようスポンサーと記載しています。