12/17の試合でしながわシティの優勝が決まり、大詰めを迎えようとしているFリーグDivisoin2.

リガーレヴィア葛飾はヴィンセドール白山との試合を雪の降りしきるアウェーの地、白山市で迎えた。

現在リーグ6位につけるリガーレヴィア葛飾。

勝ち点差2で7位につける白山との今試合は全日本選手権出場権内である6位以内の死守に向けて、絶対に落とすことができない。

1stピリオド

前半立ち上がり、ホームの後押しを受ける白山が畳み掛ける。

シンプルなプレーと球際の強さで白山がプレッシャーをかける。リガーレヴィア葛飾は相手の力強いプレーを前に後手に回る場面が増える。

ゴール左からの白山の個人技から折り返される。ゴール前でフリーの相手を作ってしまうもこれはゴレイロ石崎が好セーブ。

その後も前線へのロングボールとセカンドボールへの反応の早い白山を前にピンチを迎える場面が増える。

しかし、フィクソの位置に入った木村(芳)、菊池(慧)が中心となって身体を張ったプレーで得点を許さない。

セットプレーから白山の強烈なシュートが何度もゴールを襲うが、これもゴレイロ石崎が何度も好セーブをみせ、ここでも得点を許さない。

反撃したいリガーレヴィアはパス回しとピヴォを中心とした攻撃をみせる。

米谷、木村、江本のパス回しにピヴォの熊谷が加わり、相手ディフェンスをかき回す。

しかし、白山のピヴォへのタイトなディフェンスでチャンスを作らせて貰えない。

シュートまで持ち込みたいリガーレヴィアは江本、大德を中心としたドリブルからチャンスを作る場面が増える。

ピヴォ当てを効果的に行うことで、全体が押し上がり相手陣で勝負を挑むことが増える。

江本が華麗なトラップで相手を抜き去り、相手ゴレイロと1対1のチャンスを迎えるも、これは枠外。

直後、再度江本が裏へのパスに抜け出すが、これもブロックされ、得点を奪うことができない。

高い位置でセットプレーを獲得する場面も増え、キックインからチャンスを作る。

木村からのボールを熊谷がゴール前の中央で受けるも、この落としは上手く合わず。

セットプレーからのこぼれ球に反応した熊谷が決定的なチャンスを迎えるも、ゴールの上へ外れてしまう。

ピヴォの熊谷、木村、菊地(耕)へのパスから攻撃を組み立てるリガーレヴィア。流れを掴む。

途中からコートに入った碓井もパスを散らし、攻撃のテンポを上げる。

大德、碓井、菊池(慧)らがピヴォを伺いながらパスを回し、リガーレヴィアのリズムを生み出す。

それまで単発に終わっていた攻撃に厚みが生まれたことで、相手陣でプレーする時間が増える。

しかし、相手ゴレイロの好セーブもあり、中々得点を奪うことができない。

ゴール中央でボールを受けた菊地(耕)が反転からシュートを狙うも、これはポストに阻まれてしまう。

白山もディフェンスをしながらカウンターから一瞬の隙を狙う。

カウンターから数的不利のピンチをつくられ、セグンドへの決定的なパスが通るも、これはなんとかポストに助けられる。

リガーレヴィアが主導権を握るも度々白山のカウンターからピンチを迎えるも、全員が身体を張ったディフェンスをみせ得点を許さない。

両者チャンスを作るも決めきることができず、前半はスコアレスドローで終える。

最終的には主導権を奪いつつ、カウンターからのピンチも多かった前半。

リガーレヴィアは後半、得点を奪い、勝利する事ができるか。

2ndピリオド

後半立ち上がりからリガーレヴィアは攻勢を強める。

前半と同じくピヴォ当てによる前進と大德、黒田を中心とした個人技からチャンスを作る。

黒田が何度もドリブルで突破し、高い位置でセットプレーを獲得。

しかし獲得したキックインは対策されうまくチャンスに繋げる事はできない。

前半は出場のなかった尻屋がここでコートに入る。持ち前のスピードを活かした裏への飛び出しからチャンスを作る。

同じくフィクソの高橋も今試合初めてコートイン。入って早々相手ピヴォへのボールをカットし、カウンターに繋げる。

前半出番のなかった選手達も出場すると好プレーを発揮。チーム全員で戦える姿を見せる。

白山は前からのプレッシャーをかけるリガーレヴィアのディフェンスの裏を狙う。

すると後半残り15分、一瞬の隙を突かれてしまう。

前からディフェンスをしているところで相手ピヴォの裏を取るプレーで木村(芳)が逆を突かれ、このパスをダイレクトで流し込まれ、0-1。

流れの悪くないが得点を奪えない難しい状況の中で嫌な形で先制点を許してしまう。

残り時間はたっぷりあるリガーレヴィア。なんとか同点、逆転となる得点を奪いたいところ。

失点したあとも流れは渡さないリガーレヴィア。攻勢を強める。

カウンターから数的優位のチャンスを迎えるも、碓井のパスを受けた大德の折り返しは上手く合わず。

ハーフライン付近でボールを奪った木村がそのままシュート。積極的は姿勢をみせる。

カウンターから熊谷が抜け出しシュートを放つも、これは相手ゴレイロの好セーブに阻まれる。

チャンスを数多く作るも決めきれないリガーレヴィア。後半残り4分、パワープレーを仕掛ける。

パスを回しながらチャンスを窺うも白山の身体を張ったディフェンスを前に中々シュートまでたどり着けない。

反対にカウンターからピンチを招く場面が増えるが、ゴレイロ石崎が何度も素晴らしいカバーリングで追加点を許さない。

チャンスを作れない中でも焦らずにパワープレーを組み立てるリガーレヴィア。

すると後半残り36秒、待望の得点が生まれる。

パス回しから碓井が折り返すと一度は相手ゴレイロに防がれるが、こぼれ球を黒田が詰める。

利き足ではない右足で丁寧に振りぬいたシュートがゴールに吸い込まれ同点。

黒田のリガーレヴィア葛飾での初ゴールで同点に追い付く。

白山はここでタイムアウト。さらに勝ち越しを狙うべくパワープレーを仕掛ける。

リガーレヴィアは守りつつもカウンターから逆転を狙う。

高橋が身体を張ったディフェンスでシュートとブロック。こぼれ球を菊地(耕)がゴールを狙うがこれは相手ディフェンスが戻る。

得点の匂いがする両者だが、ここでタイムアップ。1-1の同点で試合を終えた。

負けると順位が入れ替わってしまう試合だったが、残り数十秒の同点ゴールでなんとか順位を死守したリガーレヴィア。

課題とともにポジティブな面も多く確認できる試合となった。

全日本選手権出場権獲得には残り2試合を2勝したいリガーレヴィア。

次節は年が明けた2023年1月28日。ホーム水元総合スポーツセンターにてデウソン神戸を迎える。

シーズン初めの試合では敗北した相手。

全日本選手権出場権のため、前半戦のリベンジのため、そして未だ勝利をあげていないホーム水元にあつまるサポーターと歓びを分かち合うために。

チーム一丸となって立ち向かっていく。


写真提供:尾池様
レポート:No.1 藤川 優祐