FリーグDivisoin2.第12節、リガーレヴィア葛飾、10月から続く6連戦の5試合となる試合は、リガーレヴィア葛飾のホームゲームとして、駒沢屋内球技場で行われた。

本節の相手は先日アウェイで1-3と敗北を喫したアグレミーナ浜松。

リガーレヴィア葛飾のホームゲームとなる試合でリベンジを果たしたいところ。

都内での試合に、先日の水元総合体育館での試合を彷彿とさせる沢山のサポーターが駆け付けた。

沢山のサポーターを前にリガーレらしい戦いを見せる事ができるか。

1stピリオド

前半開始早々、リガーレヴィアはパス回しからチャンスをつくる。

4人でのパス回しから、米谷のパスに抜け出したのは江本、ゴレイロと一対一のチャンスを迎えるがこれはブロックされてしまう。

その後は守備から流れを作りたいリガーレヴィア。前線から激しいプレッシャーをかける。

立ち上がりから江本、熊谷を中心にプレッシャーをかけると、浜松の縦パスをフィクソの木村(芳)、高橋がカットしてカウンターに繋げる。

リガーレヴィアらしい前線からのアグレッシブなプレーで流れをつくる。

相手の縦パスをカットした木村(芳)がそのままシュートまで持ち込むがこれはゴール左に外れる。

森岡のドリブル突破からのシュートも枠外。

前線でのボール奪取から何度もチャンスを迎えるが、相手ゴレイロの好セーブなどを前に得点を奪うことができない。

攻撃面ではこれまで通り、ピヴォの森岡、熊谷、菊地(耕)を中心とした組み立て。

熊谷のボールキープと反転からチャンスをつくるが、走りこんだ味方へのパスはわずかに合わない。

前線で菊地(耕)がボールキープする際にファウルを受け、フリーキックのチャンス。

森岡からゴール右に位置する碓井へのパスから、ダイレクトでシュートを放つが惜しくも枠を外れる。

前半からチャンスを多くつくる展開がつづく。

浜松は機動力を活かして素早い切り替えからカウンターを狙う。

リガーレヴィアの攻撃が終わるとすぐさま前線へフィードからチャンスを伺う。これに対してもフィクソの高橋、鈴木が徹底したリスク管理でピンチの芽を摘む。

ゴール右から浜松ボールのキックイン。ボレーシュートで合わせられるが、これはゴレイロ石崎が好セーブ。集中したディフェンスで得点を許さない。

良い流れで進む前半。試合を動かしたのはリガーレヴィア得意のセットプレー。

前半残り9分。米谷がニアサイドの森岡にパス、ヒールでコースを変えたボールに合わせたのは江本。立ち上がりから守備で貢献していた江本が値千金の先制点を奪う。

このまま流れに乗りたいリガーレヴィア。攻勢を強める。

右サイドでの黒田、左サイドでの森岡、江本のドリブル突破からチャンスを作る。

黒田と熊谷のコンビネーションで左サイドを突破。強烈なシュートを放つも相手ゴレイロの好セーブ。
個人技とパス回しを組み合わせて追加点を狙う。

浜松も負けじとゴレイロがそのまま攻撃参加するプレーでゴールを狙う。リガーレヴィアは押し込まれるも、全員で声を掛け合いながらこれを乗り切る。

流れをつかみきれなかったリガーレヴィア。お互いにチャンスを作り切れない拮抗した展開に。

すると前半残り2分、浜松に一瞬の隙を突かれる。

ゴール右でのファウルから、フリーキックのピンチを迎えると、ゴール正面へのパスから鋭いシュートを決められ失点。1-1の同点とされてしまう。

振り出しに戻った試合の流れを取り戻すべくリガーレヴィアは前線からのプレッシャーを強める。

前線でのキックインのチャンスに木村(芳)がそのままシュートを狙うが、これも相手ゴレイロが好セーブ。

その後はお互い堅い守備を見せ、1-1の同点で前半を終える。

2ndピリオド

ホームの声援を背に、勝利をつかみたいリガーレヴィア。

後半も前からのプレッシャーとピヴォ当てを中心として得点を狙う。

対する浜松も、長い距離を走ったプレーでリガーレヴィアディフェンスの裏を狙う。

前線でボールを失うと、カウンターから数的不利のピンチ。しかしこれはゴレイロ石崎が連続セーブを見せ、得点を許さない。

熊谷が前線での激しいプレッシャーから、ボールを奪うとゴール左からフリーキックのチャンス。

森岡からの横パスを熊谷がダイレクトでシュートを放つも、これは上手くミートせず、ゴール左に外れてしまう。

するとそれまで集中したディフェンスを見せていたリガーレヴィアだったが、一瞬生まれたディフェンスの綻びを突かれてしまう。

相手のパス回しから、ゴール中央に折り返されたパスにダイレクトで合わせられ、失点。マークを捕まえきれず、逆転を許してしまう。

同点、逆転に向けてさらに攻勢を強めるリガーレヴィア。

碓井-菊地のピヴォ当てに尻屋が絡む形から何度もチャンスをつくるが、シュートを打ち切る事ができない。

浜松のタイトなディフェンスを前に得点までたどり着くことができない。

この流れを一蹴したのはエース森岡。

ゴール中央で相手を背負うと、素早い反転からシュートを突き刺す。エースの個人技でリガーレヴィアは同点に追い付く。

逆転に向けてボルテージの上がる会場。

江本が森岡へのピヴォ当て。折り返しからチャンスを作るも、トラップが合わず、これはシュートまでたどり着けない。

さらにボールを奪うべく、前線からのプレッシャーを強めるリガーレヴィア。

しかし、その裏を突かれる形で失点を許す。

相手陣低い位置でボールキープする相手にプレッシャーをかけるが、1本のロングパスが相手に通り、ゴレイロとの1対1のピンチ。

これを決められ、逆転しようと前がかりになった出鼻をくじかれてしまう。

その後、再び同点にするべく、米谷をゴレイロとしてパワープレーを決行。リスクを冒して得点を狙う。
しかし、森岡からの折り返しのパスをカットされると、すかさず放ったロングシュートが決まり、4-2と突き放されてしまう。

その後、米谷のゴールで1点を返すも、チャンスを作りきることができず。

3-4でタイムアップ。

前回の対戦と同じく接戦となったこの試合も1点差で敗北という結果に終わった。

次節は11/25(金)、ホーム水元総合スポーツセンターに、ヴォスクオーレ仙台を迎えての試合となる。

なかなか勝てない試合が続くリガーレヴィア葛飾。長く、苦しいトンネルを抜けたその先に最高の歓びがあると信じて、次節、大勢のサポーターの前での勝利を誓った。


レポート:No.1 藤川 優祐

写真提供:尾池 様