Fリーグも折り返しを迎え、終盤に差し掛かろうとしている11月、6連戦という過密スケジュールの4戦目はバルドラール浦安との共同開催として、バルドラール浦安アリーナにて行われた。
ここ3試合勝利から遠ざかっているリガーレヴィアは、開幕戦で勝利したポルセイド浜田を迎えてのゲームとなった。
前節に今季初勝利を収め、勢いにのるポルセイド浜田。リガーレヴィアは勢いに負けず、押し返したいところ。
1stピリオド
立ち上がり、リガーレヴィアはボールを持つ時間が増える。
底辺でのパス回しからピヴォ当てを狙うも、浜田は徹底してピヴォ当てを警戒したディフェンスをみせ、リガーレヴィアは上手くピヴォを使うことができない。
浜田のディフェンスを前に、攻めきれないリガーレヴィア。今度はピヴォを囮に使った攻撃でゴールに迫る。
右サイドでの米谷の浮き球パスに抜け出した江本が飛び出してきた相手ゴレイロをも交わすが、素早く戻った相手選手にクリアされてしまう。
普段高い位置で構える森岡もピヴォの位置から降りてきてパス回しに加わり、リズムを作る。
何度も相手陣地で森岡の個人技からシュートチャンスを迎えるが、中々決めきることができない。
反対に浜田は前線からのプレッシャーからのカウンターを狙う。
浜田の素早い寄せを前に自陣でボールを失う場面も増えるリガーレヴィア。コーナーキックのピンチを迎えると、ゴール前に蹴りこまれたボールに合わせられ、先制点を許してしまう。
攻めきれない中で一瞬の隙を突かれての失点。取り返したいところ。
更に攻撃の手を強めるリガーレヴィア。森岡を起点に多くのチャンスを作る。
ゴール左でボールをもった森岡が相手を交わしシュート。飛び出してきた相手ゴレイロの肩口を抜く技ありのゴールでリガーレヴィアは早くも同点に追いつく。
そこからは両者一進一退の攻防が続く。
田嶋からの斜めのボールを受けた熊谷がチャンスを作るも、相手ゴレイロの好セーブに阻まれてしまう。
ゴール右から木村(芳)が放ったファーサイドへのシュートパスも、米谷には通らない。
浜田もカウンターからゴールを狙う。相手陣での横パスをカットされ数的不利のピンチ。ゴール左からのシュートは藤川がシュートストップ。
さらに相手のカウンターからゴレイロと2-0のピンチを作られるが、これは必死に戻った米谷がスライディングでパスカット。身体を張ったプレーで得点を許さない。
激しさを増す試合の中で、江本が相手選手と交錯し、負傷交代。替わりに尻屋がサイドのポジションに入る。
尻屋もスピードを活かした突破で会場を沸かせる。リガーレヴィアは選手を交代しながら全員でゴールを目指す。
しかし前半残り6分、ゴール左からの浜田ボールのキックイン。これがゴール左上に突き刺さり1-2。リガーレヴィアは逆転を許してしまう。
前半のうちに取り返したいリガーレヴィア。パス回しから得点を狙うが、パスミスが目立ちチャンスにたどり着くことができない。
しっかりとしたディフェンスから虎視眈々とカウンターを狙う浜田のディフェンスを前に、うまく攻撃をする事ができず、カウンターを受ける場面が増えるリガーレヴィア。これ以上の失点は避けたいところ。
何度かピンチを迎えるも、フィクソの高橋、木村を中心に相手の攻撃の芽を摘む。
両者譲らぬ展開のまま前半終了を知らせるブザーがなる。リガーレヴィアは1-2の1点ビハインドで前半を終える。
2ndピリオド
後半、逆転を狙うリガーレヴィアは立ち上がりから攻勢を強める。
右サイドからの黒田のドリブルで相手ゴール前まで持ち上がり横パス。これをダイレクトでシュートを放つも、これも相手ゴレイロ好セーブに阻まれてしまう。
コートを広く使ったパス回しから、最後は田嶋がゴール左からシュート。これはサイドネット。
森岡も反転からゴレイロと1対1のチャンス。相手ゴレイロを交わしてシュートを打つも、これはゴールマウスまで戻った相手ディフェンスの決死のプレーに阻まれる。
さらにこぼれたボールを江本にパス。これに江本が詰めるも相手の身体を張ったブロック。気迫の入ったプレーを見せる浜田。
リガーレヴィアのディフェンスリーダー高橋も、相手のピヴォにタイトなディフェンス。シュートをブロックして吠える。
ピヴォの位置で積極的なプレーを見せる木村(崚)も前からのディフェンスで相手のパスをカット。献身的なプレーに会場からも拍手。
両者勝利に向けて譲らない展開が続く。
なんとか同点、逆転となる1点が欲しいリガーレヴィア。
ゴール左でフリーキックを獲得すると、キッカーの森岡がファーサイドにいる碓井にパス。しかしこれも相手ゴレイロがすんでのところでパスカット。惜しいプレー。
ゴールまであと一歩。なんとか最後決めきりたいところ。
すると後半残り9分待望の得点が生まれる。
コーナーキックからのボールを木村(芳)がボレー。ゴール前に送られたボールに頭で合わせたのは米谷。
リガーレヴィア得意のセットプレーから同点弾を奪う。
このまま勢いにのるリガーレヴィアは、ピヴォ当てと個人技を活かしたプレーから得点を狙う。
シュートチャンスを作るリガーレヴィア。江本が相手の股を抜く技ありのピヴォ当てから、森岡の折り返しを受けてダイレクトでシュート。完璧な形だったがこれはゴール右に外れてしまう。
引いた相手のディフェンスに対しても狭いスペースを突いて得点を奪いにかかる。
すると後半残り3分、待ち望んだ瞬間が訪れる。
またもコーナーキックから米谷がゴール前に浮き球のパスを送ると、中でフリーになっていた熊谷がヘディングでシュート。これが決まって3-2。
リガーレヴィアは遂に逆転に成功。
残り3分、浜田はすぐさまタイムアウト。ゴレイロをフィールドプレーヤーに交代して得点を狙う。
リガーレヴィアは集中して守りたいところ。
折り返しのボールからピンチを迎えるリガーレヴィア。折り返されたボールに相手選手がフリーで飛び込むも、これは高橋がスライディングでクリア。チームが盛り上がる。
しかし後半残り1分半、ゴール前に斜めのボールを通される。これを田嶋がなんとか触るも、こぼれ球の行き着く先は残酷にも相手選手。
パスに反応していた藤川も虚を突かれる形となり、無人のゴールに蹴りこまれ、残りあと少しのところで同点とされてしまう。
リガーレヴィアはここでタイムアウト。リガーレヴィアもパワープレーを選択して最後に勝ち越しを狙う。
パスを回しながらチャンスを伺うも、浜田の身体を張った守りを崩せず、3-3のままタイムアップ。
お互いに勝利への執念をみせた試合は、3-3の痛み分けで終わった。
今節も最後の最後で勝利が手からこぼれ落ちたリガーレヴィア。
混戦となってるF2リーグで少しでも順位を上げるために、自分たちはできるという自信を取り戻すために、そして何より応援してくれる沢山のサポーターのためになんとしても次節こそは勝利という結果が欲しい。
写真提供:尾池様