リガーレヴィア葛飾(以下リガーレヴィア)がFリーグに参入後初のホーム水元での開催となった本節、クラブが繋いできた歴史の中でも大きな意味を持つ試合は、同じく今年よりFリーグ新規参入となったマルバ水戸(以下水戸)を迎えて行われた。

JFAリスペクト・フェアプレーデイズ2022宣言、森岡のFリーグ300ゴール記念セレモニー、葛飾区小林副区長からのご挨拶で会場の盛り上げを彩り、ボルテージの上がった真っ赤に染まったスタンドの応援が選手を後押しする。

沢山のサポーターの前で期待に応えたいリガーレヴィアボールでキックオフ。
試合開始直後、右サイドでボールを持った碓井のパスをゴール中央に走りこんだ米谷が放ったシュートがゴール左上に突き刺さる。

会場の雰囲気に応えるかのようにリガーレヴィアの歴史を創ってきたベテラン2人の連携でリガーレヴィアがゴールを奪う。

幸先よく先制点を奪い、このまま試合を有利に進めたいリガーレヴィア。

先制点を奪った後も前線からアグレッシブにプレッシャーをかけるが、個人技術の高さが特徴の水戸の攻撃を前にボールを奪いきれない場面が増える。
水戸も先制点を取り返すべく反撃を見せる。スピードと技術と活かしたドリブルと強烈なシュートでリガーレヴィアゴールに襲い掛かる。
後手に回る場面も増えるリガーレヴィアだが、ゴレイロ石崎を中心に粘り強い守備で得点を許さない。


前からのプレッシャーを回避され、自陣にて数的不利のピンチを迎えるも、フィクソの位置に入ったキャプテン木村の身体を張ったディフェンスを見せる。

ゴール左からの水戸ボールのキックイン、折り返したボールに合わせられるも、ゴレイロ石崎が身体全体を使ったセーブ。チームを救う。

劣勢なリガーレヴィアはリズムを作るため自陣でボールポゼッションを高める。
しかし、自陣での横パスをカットされ、右サイドをドリブルで突破されると、強烈なシュートが逆サイドネットに突き刺さり、カウンターから失点。同点を許してしまう。

勝ち越しゴールを奪うべくアグレッシブなプレーを見せる両チーム。

リガーレヴィア18歳江本がピヴォ当てからゴールを狙うも枠外。

フィクソの菊池(慧)も積極的な守備でチャンスの芽を潰す。

下部組織出身の選手の堂々としたプレーにサポーターからも大きな拍手。
怪我から復帰したばかりのエース森岡も出場時間は短いながらもチャンスを作る。


左サイドでボールをもった森岡が相手の隙を突く斜めのパス。これに大德が合わせるもゴール左に外れてしまう。
尻屋のスピードを活かした突破から相手ゴール前右サイドでファウルを貰うと、碓井のパスを受けた森岡が強烈なシュート。僅かにゴール右に外れるも会場を沸かせる。

水戸も負けじと強力なピヴォを活かした攻撃やスピードを活かした裏への抜け出しでチャンスを作る。
しかしリガーレヴィアのフィクソ高橋が相手ピヴォに厳しいプレッシャーをかけ決定的な仕事をさせない。


お互いにチャンスを作るも追加点は生まれず1対1の同点で前半を終える。

ハーフタイムにはモノマネタレント ロッキー石井のパフォーマンスで会場を盛り上げる。

リガーレヴィアはゴレイロを藤川に交代
互いに追加点を狙う立ち上がり、リガーレヴィアはピヴォの菊地(耕平)、熊谷を軸にチャンスを狙う。
相手陣地でボールを受けた菊地(耕平)が反転しシュートを放つも相手ゴレイロの好セーブに阻まれる。

水戸陣地からのロングボールから、相手ピヴォの素晴らしいジャンピングボレーを打たれるが、ゴレイロ藤川が落ち着いて対応。
アクロバティックなプレーに水戸サポーターも盛り上がる。

後半、リガーレヴィアはカウンターからピンチを迎える場合が増える。
リガーレヴィアがボールを失うと、自陣で数的不利のピンチ。

ゴレイロ藤川が飛び出すもゴール前に折り返され無人のゴールにシュートを流し込まれ、逆転を許す。

リガーレヴィアは更に前への勢いを強めるが、落ち着いたプレーを見せる水戸に裏を突かれてしまう。

相手陣から自陣ゴール前まで長い距離をドリブルで突破されると、そのままシュートを決められ1-3、2点差に突き放されてしまう。

なんとかして取り返したいリガーレヴィア、前半出場時間の少なかった森岡のプレー時間も増え、森岡、米谷、大德、木村の4人の連携でゴールを狙う。
森岡のボールキープからボールを受けた大德が、ダイレクトで放った強烈なスーパーゴールでリガーレヴィアが1点差に追い上げる。
大德がサポーターを煽り、同点、逆転に向けて会場のボルテージが一層上がる。

しかしここでも水戸のカウンター。
更に自陣での斜めのパスを奪われると、左サイドから折り返されたボールにダイレクトで合わせられ、2-4と更にリードを広げられてしまう

ここでリガーレヴィアはパワープレーを選択、今日1得点をあげている米谷をゴレイロにして5人全員で得点を目指す。

パワープレーからチャンスを作るリガーレヴィア、森岡の斜めのパスから碓井がシュートを放つもこれは枠外。
流動的なパス回しからチャンスを作るも、決めきれない場面が続く。
ゴール中央から森岡がシュートを放つも、これは相手ゴレイロの身体を張ったセーブに阻まれる。

するとパワープレーでのパスミスから一瞬の隙を突かれ、無人のゴールにシュートを許し、2-5と更に突き放される展開に。
諦めずにパワープレーから得点を狙うリガーレヴィア、森岡、米谷と繋いだボールをゴール前に折り返すと、ゴール前に詰めていた熊谷が押し込み、ゴールを奪う。

追いすがるリガーレヴィア、パワープレーを継続して得点を狙い続けると、後半終了間際、ゴール前の混戦から米谷が今日2点目となるゴールを奪い、土壇場で1点差とする。

この勢いで更にゴールを奪いたいリガーレヴィアはリスクを冒して前線から激しいプレッシャーを見せる。

しかし後半残り数十秒、前がかりになったディフェンスの裏を取られると、相手ピヴォに技ありのループシュート決められ4-6とされ、ここで万事休す。

ホームの後押しを受けて勝利したかったリガーレヴィアだったが、カウンターからの失点が目立ち4-6、ホーム開幕戦を勝利で飾る事は叶わなかった。
しかしアグレッシブなプレーを見せ続けた両チームに会場からは拍手が巻き起こる。

この素晴らしいサポーターの前で次こそは勝利を届けたい。そんな思いが一層強くなるようなホーム開幕戦となった。