Fリーグ 2022-2023 Div2 第3節の延期分となったヴォスクオーレ仙台戦。

本宮市総合体育館にて福島県初のFリーグ開催となった。

試合前から大勢の観客が訪れ、盛り上がりを見せる会場。

リガーレ応援団も遠方まで応援に駆けつけ、声援を送る。 会場の盛り上がりに後押しされ、試合も大きく動く展開となる。

1stピリオド

試合開始直後から積極的な攻撃を見せる両チームだったが、先制したのはアウェイのリガーレヴィア。

前半3分、相手のバックパスの反則からゴール前で間接フリーキックを得ると、落としを受けた森岡が狭いコースにシュートをねじ込む。

アグレッシブに攻める前半、幸先良く先制点を奪う。

3-1のシステムからゴールを狙うリガーレヴィアに対して、仙台も3-1と4-0を組み合わせたオフェンスで脅威を見せる。

前半7分、ゴール左でコーナーキックを獲得すると、米谷のボールに再度森岡が強烈なボレーシュートで合わせ追加点。2点差に突き放す。

このまま勢いに乗りたいリガーレヴィアだったが、ホームの仙台が意地を見せる。

相手に高い位置でのでドリブルで突破されると、ゴレイロ石崎が飛び出すが、押し返したボールを無人のゴールに押し込まれ、1点を返される。

この日、何度も手を焼くことになる相手の個人技で失点すると、直後、自陣でのボールロストから今度は左サイドでのドリブル突破から折り返したボールを押し込まれ、2-2の同点。

2-0から追いつかれ、突き放したいリガーレヴィア。

すると、左サイドでボールを受けた田嶋が熊谷へのピヴォ当てから走りこむと、折り返されたボールを左足でシュート。これがゴールニアサイドを抜いてリガーレヴィアが再度リードを奪う。

ベテラン田嶋の今シーズン初ゴールにチーム全体が盛り上がる。

さらに攻めるリガーレヴィア、米谷が左サイドからのカットインでシュート。

相手ゴレイロが弾いたボールを拾った尻矢が再度左足でシュートを放つと、これもセーブされるが、詰めたのは木村(芳)。

頼れるキャプテンのゴールで再度リガーレヴィアが2点差に突き放す。

この得点でスコアは4-2に。

今度は試合を落ち着かせたいリガーレヴィアだったが、仙台の個人技からピンチを迎える。

ゴール右サイドからの相手ピヴォの攻撃。米谷が対応するが相手に反転を許し、ゴレイロ石崎と1対1、折り返したボールをヘディングで合わせられ、スコアは4-3。

ピヴォ当てからチャンスを作るリガーレヴィア、森岡-木村-米谷とパスを繋ぎながら相手陣まで攻め込むと、ゴール左で米谷が相手ゴレイロと1対1のチャンス。

右足でシュートと見せかけたフェイントで冷静に相手ゴレイロを交わすと、無人のゴールに流し込む。


リーグ得点ランキング首位を走る米谷の華麗なシュートでリガーレヴィアはさらに2点差に突き放す。

両者バタバタし、得点の動く前半。まだまだこのままでは終わらない。

米谷の得点直後、高い位置で持った相手選手がドリブルで中央に切り込み、右足のシュートがゴールに突き刺さり、再度1点差に。

残り時間は4分。リードのまま前半を終えたいリガーレヴィア。

しかし前半残りわずか、自陣右サイドでの縦パスをカットされると、そのままゴレイロとの1対1を沈められ、またも同点を許してしまう。

何度も2点差のリードを作りながらも、得点直後に失点をする場面が目立ち、5-5の同点で前半を終える。

2ndピリオド

シーソーゲームとなった前半の反省を活かし、後半はシンプルな攻撃でゴールを目指すリガーレヴィア。

後半3分、森岡へのピヴォ当てに対し、相手ディフェンスがたまらずファール。ゴール前でフリーキックのチャンスを得る。

キッカーは森岡。ゴール右にいた碓井を囮に、ゴール横にいた熊谷にパス。これを熊谷がゴールに流し込み、待望の追加点を奪う。

勢いに乗るリガーレヴィア、今度は森岡の強引なドリブルからのシュートを相手ゴレイロが弾くと、ゴール前に詰めていた尻屋がこれに反応。右足で押し込みまたも2点のリードを奪う。

早い時間で2点差としたリガーレヴィア、前半と同じような失態は是が非でも避けたいところ。北監督からも激しい檄が飛ぶ。

ホームの声援を受けながら再度リガーレヴィアゴールを襲う仙台攻撃陣だったが、ハーフタイムに守備の修正を行ったリガーレヴィアは厳しいマークと連動したカバーリングでゴールを許さない。

相手の強力なピヴォの反転からの攻撃にも、フィクソの木村(芳)・高橋を中心に身体を張ったディフェンスで粘り強く対応。

なおも個人技を活かして仕掛ける仙台。ミドルレンジからのシュートでゴールを狙うが、ゴレイロ石崎の好セーブでゴールを許さない。

得点後、すぐに失点してしまった前半に対して、後半は集中した守備で相手の追撃を許さない。

試合が行われた福島県出身の高橋が、イエローカードをもらうシーンもありながら、故郷での凱旋試合にいつも以上に気合いが入った激しいディフェンスで、相手ピヴォに仕事をさせない。

残り5分。仙台はフィールドプレーヤーをゴレイロに替えてパワープレーを決行。

リガーレヴィアは森岡、田嶋、高橋、木村(芳)とゴレイロ石崎で対応。

素早いパス回しを見せる相手になんとか食らいつくが、後半残り3分ダイレクトでのパス回しからゴール左サイドで相手選手をフリーにしてしまうと、すかさず中にボールを折り返され、このボールをダイレクトで決められ6-5。

1点差に詰め寄られる。

相手の遠目からのシュートをキャッチした石崎が前線に走っていた森岡にスローでパス。

これを森岡がシュートまで持ち込むが相手にブロックされる。パワープレーでもゴールを狙う姿勢を見せ、相手にプレッシャーをかける。

リガーレヴィアは攻守にわたって奮闘し、消耗していた森岡に代わって菊地(耕)がコートに入ると守備で奮闘。相手にプレッシャーをかけ続ける。

その後も仙台の素早いパス回しからピンチを迎える場面も増えるが、ディフェンスリーダー高橋を中心に泥臭いプレーでゴールを守り、最後はその高橋が相手のシュートをブロックして試合終了。

両チーム合わせて13点が決まったこの試合、開始から終了まで目の離せない闘いとなった。

接戦を制したリガーレヴィアは次節、10/22にアウェイで首位しながわとの試合を迎える。

F2王者、全日本選手権を制した事もある相手に対してどこまで闘えるか。

本節以上に厳しい試合になることが予想されるが、この勢いのままにチーム一丸となって勝利を目指す。


写真提供:尾池様