開幕戦となった前節を無失点勝利で飾ったリガーレヴィア葛飾(以下リガーレヴィア)はF1経験もある強豪、デウソン神戸とのアウェーゲームに臨んだ。

石川県白山市、松任総合運動公園屋内運動場にて、ヴィンセドール白山VSマルバ水戸FCの試合との共同開催として行われた本節、キックオフ時刻は午後13時。本日ピークとも言える暑さの中で行われた。

前半

前半開始早々からリガーレヴィアはデウソン神戸の前からのプレッシャーに苦戦し、押し込まれる時間が続く。

上手くオフェンスが出来ないのであればディフェンスから流れを作ろうとリガーレヴィアも負けじと前からプレッシャーをかけるが、ピヴォ当てとクワトロを上手く活用した神戸の攻撃にプレッシャーをかけきれず、反対に個人技からピンチとなる場面が続く。

押し込まれる展開に暑さも相まってリガーレヴィアの足が止まる。

前半3分、神戸にボールを奪われてのカウンター、3対2の場面を作られると、ゴール右から見事なループシュートを決められ開始早々に先制を許す展開に。

先制点を奪われたリガーレヴィア、早い時間に取り返すべくリガーレヴィアの武器であるピヴォの森岡、熊谷、菊地を起点に攻撃を試みるも、神戸のピヴォを警戒したディフェンスを前に上手く攻め切る事ができない。

そんな中迎えた前半6分、リガーレヴィアゴール右45度の位置からフリーキックのチャンスを与えてしまう。

FKからコートを横断する長い横パスを通されると、逆サイドから左足で直接シュートを突き刺され、相手に2点目を与えてしまう。

攻勢に出たいところで出鼻をくじかれる形となった。

直後、勢いに乗る神戸のプレッシャーに対し後手に回ると、ピヴォへのロングパスをカットされると、そのボールが直接ゴールに入ってしまい3点目を許してしまう。

苦しみながらも耐えぬいた前節とは打って変わって早い時間に失点を重ねる展開に、焦りを隠せないリガーレヴィア。タイムアウトを取って修正を図る。

タイムアウト後、リガーレヴィアは徹底してピヴォを使った攻撃に打ってでる。

すると前半9分、米谷からのパスを受けた森岡が得意の反転で前を向くと、左足でゴール前に折り返す。

このボールをファーサイドに詰めていた米谷が相手と競り合いながらもゴールに流し込み、1点を返す。

畳みかけたいリガーレヴィア、直後右サイドのキックインから碓井が左サイドでボールを受けると、相手を交わしてゴール前にボールを送る。

絶妙なボールに合わせたのは木村(芳)。キャプテンのゴールでリガーレヴィアが前半10分を残して1点差に詰め寄る。

同点に追いつきたいリガーレヴィアに対し、神戸も素早いディフェンスで対抗する。

神戸のカウンターからゴレイロと1対1のシーンを作られるも、先発したGK石崎が完璧なブロックでゴールを許さない。

その後互いにチャンスを作るが、両GKの好セーブもあり得点は動かない。

試合は激しさを増し、相手ディフェンスと競り合った際に肘を使ったとして森岡にイエローカードが提示される。
両者一歩も譲らない展開に。

その後均衡を破ったのはまたも米谷。

前半残り3分、右サイドでボールを受けると、ゴール右隅に素晴らしいシュートを叩き込む。

するとその直後、ゴール正面でボールを受けた森岡が鋭いターンからのシュートでネットを揺らす。

頼りになるベテランアタッカーの活躍で前半終了間際に逆転に成功。

リガーレヴィアは4-3の1点リードで前半を終える。

一時は3点差とされながらも、執念を見せる。

後半

リガーレヴィアは後半ゴレイロを藤川に交代。リードを守りきれるか。

前半と変わらずピヴォ当てからチャンスを狙うリガーレヴィアに対し、神戸は引いて守る事を選択。ピヴォに対しても激しい寄せを見せ、チャンスを作らせて貰えない。

追加点を奪いたいリガーレヴィア、相手のディフェンスを逆手に取り、今シーズン初出場となる18歳江本のドリブルを中心に、今ピヴォを囮に使った攻撃からチャンスをつくる。

しかし、相手ゴレイロの好セーブやシュートミスによってゴールは奪えない。

神戸も負けじと個人技を武器にリガーレヴィアゴールに襲い掛かる。

ファールが増えるリガーレヴィア。ゴール右から2度続けてフリーキックを与えてしまうが、GK藤川が身体を張ったブロックで同点ゴールを許さない。

個人技からゴールを狙う両チーム、互いに譲らない展開が続く。

試合の終了が近づく中、重要な得点を奪ったのは神戸。

後半残り7分、セットプレーからボールを繋ぎ、ゴール前に送ったパスに合わせられ、リガーレヴィアは同点を許してしまう。

再び勝ち越すべく攻めるリガーレヴィアだったが、攻め気を逆手に取られる。

ゴール右での相手ピヴォのキープから折り返されると、見事なトラップからシュートを決められ、痛恨の逆転ゴールを許してしまう。

是が非でも勝ち点がほしいリガーレヴィアはここでタイムアウト。

ゴレイロ藤川に替わって碓井がゴレイロユニフォームを着てコートに入り、5人全員でのパワープレーを試みる。

パワープレーから森岡を起点にチャンスを作るリガーレヴィア、森岡ー碓井の斜めのパスから幾度もチャンスをつくるが、相手ゴレイロに阻まれ決めきる事ができない。

最後までシュートチャンスを作るリガーレヴィアだったが、神戸の身体を張ったディフェンスを前に最後のシュートを決めきることができず、そのままタイムアップ。

3点差から一時は逆転するも、再度逆転を許し5-4で敗北。

 

やはり簡単には勝たせて貰えない。Fリーグの厳しさを見せつけられる結果となった。

 

写真提供:尾池様